♦ガイダンス
ジャズピアノ、ポピュラーピアノ
ジャズ風にアレンジされた二段譜を何曲弾いても、ジャズピアノは弾けるようになりません。
指示待ち状態の脳味噌を、司令塔に変化させることが必要になります。
クラシックピアノを弾いてきた方に、コードネームを使った即興演奏のノウハウを数多く指導してきました。
更に近年は、パソコンを通じて音楽制作をしているお若い世代の方々に対する指導も増えています。
即興演奏は、音楽作りと同時に楽器を奏でることです。 そこには「即興」という言葉から受けるイメージとは真逆の、明確なルールがあります。 私自身のピアノ演奏は、作曲(=音楽作り)をするための道具を操っている感覚であり、所謂ピアニストのそれとは幾分異なるものです。レッスンでは、これらを根気よくお伝えすることになります。
必要に応じて、藤井英一、ジェイミー・エバーソールド、田代ユリ、安田芙充央、稲森康利、小谷敦夫、オリバー・ネルソン、…各氏による出版物を使いますが、多くは私自身が手で書いたものを使うことになります。
ご希望に応じて、ベーシストと合わせる機会も作っています。
ジャズ理論
即興演奏をする際、理論の裏付けはとても大切です。 現在最も一般的な「バークリーシステム」と呼ばれている、アドリブのための理論をお伝えします。 音楽理論の学習自体が初めて…という方には、楽典などの基礎理論から丁寧にご指導いたします。 自作の手書きテキストを定番にしており、解説自体は約1年間で修了しますが、その理論を実際に使いこなすには長い年月が必要となります。 その他では、塩澤修三氏による鍵盤和声の教材を使います。
古典和声
ジャズ&ポピュラー音楽の演奏や作編曲では、クラシックの和声が大変役に立ちます。 島岡譲氏他の共著「和声、理論と実習Ⅰ~Ⅲ」(音楽之友社刊)を使います。 個人差はありますが、三巻すべて修了するには3年間くらい必要です。 これについては、過去、通信教育でもうまくいったことがありますので、通われるのが困難な方もどうぞご相談ください。
ソルフェージュ、イヤートレーニング
即興を伴う音楽では、共演者の出す音を正確に聴き取って、瞬時に反応することが要求されます。 クラシック音楽で読譜力を大切にするように、ポピュラー系の音楽では「良い耳」が要求されます。 その一方で、ポピュラー音楽というものは、幼少時に音楽教育を受ける環境に恵まれない人たちが正に主役となってその歴史が作られてきました。 そのような人たちには、絶対音感を作るより相対音感を育成する方が効果的である、と考えています。 また、音楽学校受験用のソルフェージュ指導についても数多くの実績があります。
その他(作曲、編曲、ボーカル、ベース、譜面の書き方、など)
上記以外に、作編曲の実際、譜面の書き方、(主にベーシスト向けの)スタンダードセッション、(主にボーカリスト向けの)譜面作成、移調、練習パートナー、などをお受けしています。(PCを使った譜面浄書はお受けしていません。)
最後に…
過去、指導させて頂いた方の中には、その後素晴らしいプロ活動をされている方が何人もおります。 一方、お仕事や家事の合間に、マイペースで音楽をお続けになっていらっしゃるご年配の方も多数いらっしゃいます。 生徒さんによって、学ぶ目的は実に様々なのです。 そしてどんなケースでも、生活の中に音楽があることは大きな喜びになっています。 私自身、今でも学び続けており、レッスンを受ける時はとても幸せな気持ちになります。 音楽には想像を超える絶大な力がある…ということを、肌で感じながら生活しています。 最後までお読み頂き、有難うございました。
皆様の音楽ライフが、これからも一層充実したものになりますように…。

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